どうも、イッセーです。
『脱税の世界史』
タイトルからして面白そうだなと思ったので読んでみました。
普通に本として面白いし
めっちゃ勉強になるし、
何より「僕が情報発信をする理由」を
一つ作りだしてくれた本です。
著者の大村大次郎さんは元国税調査官で、
こういう「お金と歴史」を絡めた本を多く
出版されています。
もう普通に面白いんですよね。
歴史って学校とかでは、政治や宗教の観点から語られますが、あまりお金や経済の話はされません。
なので大村さんの本を読めば、新たな視点から歴史を知れるので、いつも楽しく読ませてもらってます。
『脱税の世界史』
この本が言ってるのは二つです。
- 国が大きくなるのは優れた税システムがあるからだ
- 国が滅ぶのは税システムの不全や脱税が原因だ
ということ。
その観点からあらゆる国の
歴史を紐解いています。
また国だけでなく、GAFAやビートルズの
脱税スキームも語ってるので普通に面白い。
ちなみに、大村さんは「お金×歴史」という、二つのジャンルを組み合わせて本を書いてますが、これは稼ぐ系の発信をする上でとても有益なので、ぜひ読んでもらえたらと。
国が滅ぶのは税金が原因
上に書いたとおり、本書では税金に関して
・国を大きくした優れた税金のパターン
・国を滅ぼした脱税のパターン
この二つのパターンが書かれています。
まずですが、この本では脱税によって
国が滅ぶ流れをこう書いています。
富裕層の脱税or徴税人の横領
↓
国の税収が減る
↓
民衆への課税
↓
民衆の生活が苦しくなる
↓
国力が低下する
↓
反乱が起きたり他国に攻め込まれたりする
大まかにはこんな感じですね。
つまり、まず貴族などの
富裕層が税金を払わなくなる。
そしたら当然国の税収は減ります。
どうにか税収を増やしたい国は、
民衆からその分の税金を取ろうと
増税したり新たな税金を作り出す。
当たり前ですが民衆の生活が苦しくなります。
そして
民衆の不満がたまる→反乱パターン
国民も国も貧乏になり他国に攻められ負ける→侵略パターン
というわけですね。
もう一つ、庶民への負担が大きくなる例として
「徴税人が規定より多く徴税し、私服を肥やす」
というのがあります。
脱税や横領。
これらが起こった時が、
国の滅亡の始まりです。
国と税金、および脱税は大昔からある。
この本によれば、古代エジプトが誕生した時から
税金は存在していて、脱税も当時からあったとか。
それを何千年も繰り返してるから
人間って本当に愚かですよね。
エジプトを具体例に挙げましょう。
古代エジプトが大きくなった理由
古代エジプトは3千年以上も繁栄した
非常にめずらしい国です。
古代エジプトがそれだけ大きな力を持った理由の一つに、「中央集権国家だったから」というのがあげられます。
中央集権国家は国の力を一つに集約するから、国力自体は大きくなります。
でもそれを上手く運営するのは非常に難しい。
エジプトがどうやってそんな社会を作ったのかは、まだ明らかになってないそうですが、そのことは今は置いときましょう。
エジプトでは書記と呼ばれる
役人が徴税を行っていました。
つまり公務員が徴税を行っていたのです。
今ではそれが当たり前ですが
昔はそんな事はなかった。
その土地に住む力の強い人(豪族)が
徴税を行っていました。
だから横領が多かったんです。
規定より多くの税金を取って
自分の収入に加える。
だから国としてはそんな豪族を従わせるのに
多大な労力を割く必要がありました。
それは豪族でない徴税人でも同じことです。
みんな自分の私服を肥やしたがりますから。
でも古代エジプトは
徴税人制度ではなく
中央集権制度だった。
つまり書記は給料をもらい仕事として
徴税を行っていたんです。
だから決められた通りの税金しか取れなかった。
今だって、市役所の人や市長が税金を横領するなんて、そうそう起こらないですよね。
システム的に国家の徴税効率も良い上に
それ故民衆も余分な税金を払わずにすむ。
まあそれでも不正は起こりますから
色んな施策があったそうですね。
書記にはそれなりの給料が支払われたり、
決められた以上に徴税をしたら鼻を
切り落としてアラビアに追放したり。
まあそんなこんなで笑、
古代エジプトは効率的に徴税を行えて
それが安定した国作りに繋がったわけです。
古代エジプトの衰退
効率的な徴税で何千年も続いた古代エジプトですが、滅びの理由も税金にありました。
役人たちが腐敗していったんです。
徴税役人たちは監視の目をくぐり
過重な税金を取るようになった。
国はその埋め合わせをするために
民衆に重税を課すようになります。
上に書いた国が滅ぶパターンの代表例ですね。
税金がうまく取れなくなり、
民衆にその埋め合わせがいき疲弊する。
ちなみにエジプトではナイル川が氾濫しないように、大規模な堤防工事を行っていました。
でも続く増税で税金を払えなくなった民衆が農地を放棄。
そしてナイル側の堤防も補修されなくなり
農村が洪水により被害を受ける。
そんな副次的な損害も
起こるようになったのです。
さらに、国が衰弱してくると
「宗教」が台頭していきます。
古代エジプトでは「アメン神殿」が力をつけました。
神殿の土地は課税対象にならない上に
神殿の労働者は人頭税を支払う必要もなかった。
そのため税金を払えなくなった人が神殿に逃げ込み、課税対象の土地や資産を神殿に寄付するようになったとか。
その結果、古代エジプトは
どんどん衰退していきました。
そして最後にはマケドニアに滅ぼされるのです。
日本の消費税増税について
今回は古代エジプトの例をあげましたが
世界史を見れば同じ事が何度も起こっています。
その様々な例をこの本では語ってくれてる。
じゃあ、それを知った僕らが
するべき事はなんでしょうか?
自分に置き換えて考えることです。
日本の税金も色々ありますが
やっぱり大きな話題は
消費税増税でしょう。
僕はこれに関しては最初から否定的でした。
バブルが弾けて以降、日本は
ずっと不景気だと言われています。
不景気というのは経済が
回っていないということ。
じゃあ景気をよくするには
どうすれば良いのかと言えば、
経済を回すことです。
なのに消費税を上げたら国民は
ますます消費活動をしなくなる。
なんでやねん、となりましたね。
しかも8%からまた10%に上げてるし。
8%から10%にしたという事は8%にして
意味が無かったという証拠じゃないですか。
それで上げたらますます
買い物しなくなるじゃんと。
この本でも消費税は悪の
税金だと書かれています。
人は生きる限り消費を
やめることは出来ません。
だって食べ物を買うにもお金がかかるし
家賃を払うにもお金がかかる。
生活必需品を買うにもお金がかかります。
生きる上で消費をやめることは出来ない。
そして消費税は貧富の差を拡大させます。
だって貧乏人は少ない生活費の中から
消費税を支払うことになりますよね?
という事は生活費が減るということです。
より貧しくなっていく。
それに対してお金を持ってる人は
生活費とは別の収入の中から
消費税を払うことになっています。
というより、消費税にかかる以上のお金を
増やしていくことが出来るんですよ。
新たなビジネスで収入を増やしたり
金融資産に回して収入を増やしたり。
だから著者の大村さんは
「消費税は格差社会の原因の一つだ」
と言っているのです。
そして「お金持ちからもっと課税しろ!」とも言っています。
消費税反対に関しては僕も同意見です。
でもお金持ちからもっと増税しろ!
というのには反対なので、
その理由を語っていこうかと。
税収を増やすにはどうしたら良い?
大村さんは理由を述べて
「お金持ちから増税しなければ」
と言っています。
多くの人は大した理由なしに
「お金持ちは沢山お金持ってるんだから富の再配分しろよ」
とか言ってくる。
僕もそう思っていた一人です。
でも自分でビジネスをするように
なってからその考えは改めました。
まず大前提なのですが、
お金持ちって理由無しにお金持ちになったわけじゃない
んですよ。
気づいたら稼げるようになったとか
道ばたに10億円が落ちてたとか
そんな事はいっさいありません。
親が金持ちだったんだろ!と
思ったこともありますが
それも極々珍しい例です。
ほぼ全ての富裕層は
「やる事やって」
「選択の結果」
お金を稼げるようになった。
それだけの話です。
優れた経営者はこう言います。
「ビジネスなんて簡単だ」
と。
これは事実です。
ビジネスなんて知識ありきなんですよ。
大量の軍資金なんていらないし
優れた才能なんていらないし
凄い人とのネットワークも必要ない。
全ては知識です。
ビジネスってそれだけ聞くと難しそうですが
細かく分ければ簡単に思えてきます。
ビジネスに必要なものは?
↓
商品
商品は自分で簡単に作れるし(情報販売など)、
他人のものを売る事もできる(アフィリエイト)。
これで一つ解決です。
じゃあ商品を売るにはどうしたら良い?
↓
セールスやマーケティングを学ぶ。
これでもう一つ解決です。
学ぶにはお金がかかりますが、学校の授業料や習い事にかかる金額と比べたら、とても少ない金額で学べる。
ここまで来ると後は
やるかやらないか
なんですよ。
商品もすぐに用意できるしそれを
売るためにも知識さえあればいい。
セールスもマーケティングも知識ですよ。
どうしたら人は買いたくなるのか?
どうしたら商品を魅力に思って貰えるのか?
どうしたら商品を広められるのか?
これら全て知識です。
つまり再現性があるということ。
優秀な経営者はそれを学んだだけなんです。
最初に
必死こいて勉強して
勉強した通りに行動して
試行錯誤を繰り返して
そして今があるんです。
それを全て否定して
「お金あるんだから再配分しろ」
「俺は貧しいんだからお前が何とかしろ」
とか言うのは的外れもいいとこです。
お金持ちからしたら
「お前もやれよ」となるだけ。
選択して、やる事やった。
お金持ちがお金持ちたる理由はそれだけです。
僕も周りの友達が就職するなかビジネスを選びました。
正直めっちゃ怖かったですよ。
みんなと違うことをするのは
それだけで恐怖心がわきます。
でもこっちの方が
絶対良いと思ったから
その道を選んだだけ。
それだけなんです。
恐怖心もリスクも全部乗り越えてその道を選択した。
金持ちはみんなそうです。
じゃあ「お金持ちなんだから~」
と言ってる人はどうでしょうか。
それだけのリスクを負いましたか?
恐怖心を乗り越えましたか?
正直僕には
「みんなと同じ楽な方に行った」
だけとしか思えない。
もちろんやりたい仕事があって
就職した人もいるでしょうが。
でもそれも含めて全部
「自分が選択した結果」
です。
お金持ちもそうじゃない人も
選択した道が違うだけなんです。
なのに「金持ちはもっと税金はらえよ」
と言われるのは複雑な気にさせられる。
もちろんちゃんと払いますが。
払う分は払うけど、違う道を選んだ人に
お前はもっと払えよと言われるのは
納得いかないな~と思いますね。
じゃあ、話がそれましたが、
日本の経済を回復させるにはどうするべきか?
格差を広げないためにはどうするべきか?
というと、
僕の答えは
「みんな稼げるようになったらいいじゃん」
です。
さっきも言った通り
ビジネスは知識ゲー
なので簡単なんです。
学んで行動すれば誰でも稼げます。
そうして稼げる人が増えたら
消費活動も活発になっていき、
国の税収もその分上がる。
国力も上がるし、国民もハッピー。
良い事づくしだと思いませんか?
そんなの無理に決まってるだろ!
と言う人も必ず出てくると思いますが、
僕はそんな社会を目指したいです。
そう思わせてくれた一冊でしたね。
「多くの人が稼げるようにビジネスの発信をする」
「国力を上げるために国民を豊かにする」
僕が情報発信する理由が一つ作られました。
この本を世に送り出してくれた
大村大次郎さんや出版社の方には感謝です。
まあこんなデカいことを言いながら
自分が稼げてなかったら意味ないですからね。
まずは20代の内に年収10億達成するのを目指します。