こんにちは、イッセーです。
先日、上野の東京国立博物館に、大包平(おおかねひら)という日本刀を観に行きました。
日本刀の横綱とも言われる国宝で、
エグい逸話のあるキングオブ日本刀です。
GUCCIとの共通点を語りながら、ブランディングについてもサクッと説明するので、最後まで読んでもらえたらと。
まずこの大包平、作られたのが平安時代なんだけど、この時代の日本刀が全般的にヤバいんですよね。
日本刀って大きく分けて古刀と新刀に時代区分されてるんだけど、専門家によっては
😤「本当の日本刀は古刀だけだ!」
という人もいるくらい、
2つには違いがある。
大包平は古刀に当たるんだけど、製造された平安時代はまさに日本刀全盛期だった。
その中でも
大和伝(奈良県)
山城伝(京都府)
備前伝(岡山県)
相州伝(神奈川県)
美濃伝(岐阜県)
は『五箇伝』と言って日本刀製造の
五大ブランドみたいなところだった。
その中でも備前伝は超凄いらしかったんだけど、その中に包平(かねひら)っていう、特に優れた刀工がいたんですよね。
その包平が作った最高傑作が『大包平』。
つまり、頭の悪い説明をすると、
最もヤバい時代の
最もヤバい場所にいる
最もヤバい人が作った
最もヤバい刀。
それが大包平。まさにキングオブ日本刀。
大包平の逸話はまだまだあって、
池田家っていう武家が大包平を
持ってたんだけど、当時の当主が
😉「大包平は絶対に家から出すなよ」
と言ったんで、門外不出にずっとなっていた。
それを池田家の人はずっと守っていたんだけど、その逸話が特にすごくて、刀剣好きだった明治天皇が、
😀「大包平をぜひ見たいから持ってきて!」
と言っても、池田家の人たちは
😋「門外不出だから無理っす。見たいならそっちが来な」
と言う始末(実際はもっと丁寧な言葉です)。
さらに戦後、あのマッカーサーまでもが
😤「大包平を俺に寄越せ」
と言ってきたけど、またしても池田家は
😉「お前んとこの自由の女神と交換するなら良いぞ」
と言ってます(実際はもっとre…)。
それだけ大包平が大事なものだったと言うこと。
分かりますかね?
こういう逸話がブランディングを作り出してるんですよ。
例えばGUCCI創業者のグチオグッチにもこんな逸話があります。
エリザベス女王がグッチの店に来た時に、お付きの人が「女王に何かプレゼントを」と言ったから、ただでバッグか何かを差し出したそうなんだけど、
女王が帰ったあと、まだ報道陣がいるにも関わらず、
😡「金も払わん乞食はもう来るな」
と言ったんだとか。
この話が本当かどうかはわからないけど、
相手が誰であっても、自分の作品に絶対の信頼を持っていて、無理なもんは無理だし、対価を払わんやつは客じゃねー。と言う姿勢を貫く。
純粋にカッコいいじゃないですか。
池田家に関しては自分の作品ではないけど、先祖代々守られてきた刀を天皇だろうがマッカーサーだろうが、そう簡単には譲らない。
という姿勢を貫き通しました。
このかっこよさ。
もっと言えば、
信念、背景、逸話、ストーリー。
そういうのがブランドに繋がるんです。
じゃあこれをコンテンツビジネスに活かしたら?
自分の信念やストーリーを出せば良い。
それもただの苦労話しとか世間話しではいけない。
その中に、何か相手に「マジかよ…!」
と思わせる要素を入れる必要があります。
例えば
今まで騙されて借金まみれになってきたけど、それでも100万,500万,1000万と金を燃やして、知識を得てきた。 その末に、稼ぐための本質を学びました。
とか。
それをこれでもかと具体的に話すんです。
あとは勇気を振り絞って行動した話とか。
借金まみれで口座残高100円だったけど、
それでもさらに100万円借金して学んだとか。
もしくは自分の身を粉にして他人のために動いたとかも良いですね。
こういうのをどんどん出していったり、無いなら作っていく。
これがブランドに繋がります。
「この人はここまでやってるんだ」
「この人なら本当の情報を持ってるかも」
「この人の教材なら俺でも稼げるかも」
この思考に相手を誘導できる。
『強さの証明』と言ってもいいです。
特別な生い立ち。
逆境の克服。
巨大な相手に信念を貫く。
これが信頼に繋がります。
自分の人生でそういうのがあったかを思い出せ。 無いなら今から動いて作り出せ。
それが強力なブランディングになる。
ちまちま細いところで差別化しようと考えるより、よっぽど効果がありますよ。
大きな効果をもたらす事を
ドカンとやっていきましょう。